文句たれ日記飛び地の避難所

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ミクSweet

毎度おなじみ初音ミク。今更ながらにお触り中(ドキュメント書きからの逃避とも言う)。

発売と共に購入したはずなのに積みゲー状態と化していた初音ミクAppend(追加音声ライブラリ)、試行錯誤なう、今更。モニターが少しだけデカくなったので、変化を実感するには最も画面広さを要求するソフトをば、と言えば音楽製作系だろうという事で。

3840ピクセルじゃあ、まだ横幅が足りねえ。SONAR、コンソール幅取りすぎ。アイコンとか要らないから1トラックの幅狭くさせてくれ。

とりあえず表情とか一切付けずにベタ打ち。ちなみに曲はアニメ版ななついろドロップス第2話の挿入歌、「私のそばに」。伴奏は耳コピで適当に。

で、AppendのDark/Soft/Vivid/Light/Sweet/Solidと6種類ある中で、Sweetのハスキーさ加減がもう。4000Hz付近を4~6デシベルくらい上げて、控えめにリバーブとコンプレッサー掛けたら、ハスキー女声スキーなワタクシとしてはもう。すげえなこりゃ。

バラード調にアレンジした「時をかける少女原田知世版)」を歌わせてみたら、もう酒場に紛れ込んだ幼女シンガー。こりゃちょっとアブねえな。

CDや放送だと、リバーブは勿論リミッターやディエッサー(歯擦音とか押さえるエフェクター)がかかるし、何より全体の音量を均一にするように(いわゆる「大きな音」にするために)マスタリングするので、どうしても臨場感が消える。そういうエフェクトを最小限にしてまるで生ミクが目の前で歌ってるように再生できるのは、自分で環境作ってる人の特権であります。恐らくどんな高価なオーディオ機器でCDやSACD再生しても、この臨場感は出ない。

思うに、初音ミクがこれほど流行った一因がこれじゃないかと。たぶん出来上がった作品を聞いてるだけじゃ理解しにくい世界がここにはあって、「何が良いんだ、こんな合成音。」とか言われるのも無理は無くて。作る人にしか分からない良さ、というのはコミケとかワンフェスとかにも通じるものなのでしょう。

とは言え敷居は低く、DAW環境はフリーソフトが沢山あるし、ミクはAppend入れても3万円弱。学生の頃8トラのテープレコーダーで自宅録音する環境作るのにバイト代を車買えるくらいつぎ込んでた事を思えば、タダ同然です。それはそれで空しいんだけど。

皆様もぜひ。作る側の世界へ。