MITの経済学者のインタビューが日経ビジネスオンラインに掲載されている。
タイトルは少々陳腐だが、内容はありがちなセレブ批判などではなく国家の成り立ちに対する考察だ。国が成長するために大切な事、だれでも解ってはいるのだが系統だてて言葉にできていない事をすっきり説明している。久しぶりに経済学者の記事に感銘を受けた。
教授は日本の事は良く知らないと言っているが、それでも現状を的確に言い当てている。
言ってる事は平易極まりないのだが、このように簡単過ぎる説明は実はなかなかできない。日本のいわゆるインテリ（笑）層にはバカにされかねない記事だが、最後に力があるのは簡単な言葉だろう。当たり前の事しか書いていない記事だけど、その当たり前が書けない日本人はやはり残念な民族じゃないか。
一つだけ、グアテマラについて述べている箇所だけは「アメリカ人のお前が言うなよ」と思ったけど。「残虐な独裁社会」にしたのは軍部クーデターを画策させたCIAじゃん。
まあそれはともかく。この人がハーバードではなくMITの教授だというあたりがアメリカの懐の深さだと思う。アベノミクスとかいうAKB48とかと同レベルでしかない単語に喜ぶ人たちは一度読め。
