文句たれ日記飛び地の避難所

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今月のごほんとか1

さよならピアノソナタ 全4巻+番外1巻

杉井光

音楽ものは好きなので読んでみた。半分表紙買いという話もあるが。

著者がこの方面で博識なのは良く分かったが、登場人物がダメ過ぎて、巻を追うごとに読むのが辛くなる。5冊程度だから読めたが。

特に主人公の対人感受性の無さは魔法レベル。それを前提としたストーリー展開は作為的過ぎて腹たった。ヒロインも、CD何枚も出してて世界的に顔が売れてるのに普通に高校に通学できるわけ無いじゃん。おとぎ話にも程があるのだが、それなのに人物の悩みどころが卑近なので違和感バリバリ。

唯一ヒロインの父親だけは良かった。

文章も描写もうまいのに勿体ないなあ、というかこの辺は編集部の問題じゃないかと思われ。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 11巻

伏見つかさ

このシリーズ、最初書店で見かけた時は「なんつータイトルだよ、あざと過ぎんだろ」と手にも取らなかったのだが。東京に出張した時に午後ぽっかりヒマになってしまってつい購入してしまったのが運のツキ。妹は単なるダシで、兄の物語だったのが面白くて結局ここまで毎巻買ってしまっている。

ただ。12巻で最終巻だそうで色々マキに入っているのだが、ちょっと前巻あたりから主人公が無双気味。彼には最後までヘタレでいて欲しいと思うのは間違っているだろうか。鈍臭いなりの各種解決というのが持ち味じゃないかという気がするのだがどうだろう。

パンツァードラグーンオルタ・風と暁の娘

五代ゆう

オルタのノベライズ。もう新品では入手できないので中古を尼で。

ゲーム自体が説明不十分で不親切極まりないシロモノなので、その辺を補完するものとしてゲーム進行から外れ過ぎず良いノベライズ。ゲームでは出てこない人物が沢山出てくるのは仕方ないところ。

敵ドラゴンメア部隊の隊長・エヴレーンについて掘り下げられていたのは嬉しかった。やっぱり敵と味方を完全に分けちゃいけないよ、うん。

ひとつだけ、ドラゴンが中盤までただの乗り物扱いなのがちょっと残念。

ところで済みません、まだ本編ハードでクリアしてません。ラスボスの第3形態が倒せねえ...

シュガーコートフリークス

リトルウィッチ

エロゲ。あんまエロく無いけど。

このリトルウィッチというメーカー、イラストレータ大槍葦人が作ったゲームメーカーだけど、絵だけで買う人間はともかくそれ以外がぱっとしなかった為か今は活動休止している。前作のロンド・リーフレットもなかなか良かったのだけど、なんて言うかストーリーが普通過ぎて、これは続かんわなあ、というのが正直なところ。

本作シュガーコートフリークスも、気合いは入ってる。システムも演出も凝ってるし声優の演技も悪くない。勿論絵も綺麗。キャラは勿論背景も前作ほどでは無いものの内容にフィットしている。

しかし、肝心なストーリーが。メッチャご都合で。身分違いのお姫様2人に対して周囲の反対もほとんど無く、あまつさえ恋愛の都合で他国の神様滅ぼしちゃうし。全然めでたくないよこのエンド。

色々残念な出来でした。大槍葦人の絵はとても好きなだけに残念。

■おまえは私の聖剣です。2巻

大樹連司

うーん。

うーん。

うーん。

まあGAだからな...

銀色ふわり

有沢まみず

普通の人には視認も会話もできない少女と、ただ一人それを認識できる少年のボーイミーツガールもの。この話のキモは少女からも他人(というか他の生物)が認識できないということ。つまり彼女はこの世でただ一人ぼっちで、少年が初めて触れあえる存在となっている。

ここまでなら良さげな話になりそうなものなんだけど、少年の母親の存在が全てを台無しにしている。これはあり得ないって。この母が父親を捨てるくだりは分かるが、子供を捨てる理由が何一つない。

大変後味の悪い一品でした。続編がありそうな終わり方だったけど、もう買わねえ。

つづくかも