文句たれ日記飛び地の避難所

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ベイ・シティ・ローラーズとジャズ

40数年前の話。

当時ベイ・シティ・ローラーズが流行していて、通っていた中学校ではミーハー気味な女子はローラーズ、ちょっとハイソ気取った女子はイーグルス、みたいな派閥が出来ていた。ワタシはひねくれ者なのでビートルズとかイエスとか聞いてたのでつまはじき。他の男子?キャンディーズとかピンクレディーとか言ってたんで論外扱い。ひどい。

それはともかく。

It's a Game がヒットしてた頃ワタシは受験生で、夜に近所の学習塾に通ってた。ここの教師は結構じいちゃんだったんだけど、ある日授業もせずにベイ・シティ・ローラーズの悪口を言い始めて。演奏が稚拙だの歌が下手だの、ひとしきり貶した後でなんかジャズのカセットを流し始めて「これが本当の音楽ってもんだ」とかのたまう。知らない曲だったし覚えてもいないが、ラテンっぽかった気がする。

ローラーズの悪口言われてもワタシは別に気にならないけど、同じ塾にベイ・シティ・ローラーズ好きな子が2人かいて、先生はそれを知っていたはず。その子らの嫌そうな表情は未だに覚えてる。

ほどなくその塾に通うのを止めた。たぶんその子たちも辞めたんじゃないだろうか。ジャズ嫌いなステータス付きで。

何を考えて先生がそういう暴挙に出たのか未だに理解できないのだが、塾生を減らしたかったんだろうか。ローラーズ好きなんて来なくて良いって。中学生に何言ってんだ。わからん。そんな塾に通わなくなっても幸い第一志望校には合格できて第二志望に落ちるという離れ業を決めて見せたが、数年後には塾は潰れていた。

60才を目前にして、今更ベイ・シティ・ローラーズを聞くようになった。いやあこの何も考えてない幸せ加減。良いと思うんだけどなあ。そして、あんな大人になってないよね、とたまにチェックする。