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地酒

こんなのが。

「十勝晴れ」は地酒でない、小森市議発言 経済界が反発

有料記事なのでヘッダー部分しか読めなくて恐縮なんですが、要約すると「とかち酒文化再現プロジェクト」とかいう団体が販売している十勝の米と水で作っている日本酒、実は醸造は小樽で行われており、それを指して帯広市議会議員の小森市議が「地酒ではない」と発言したと。で関係者が反発してるらしい。

そもそも酒税法的に当然のことながら地酒の定義は無いっぽい。「日本地酒協同組合」なんてものもあるけど、そこによれば「所在都道府県または、半径100km圏内で生産された原料をおよび水を使用して醸造または蒸留された清酒・焼酎・リキュール」だそうで、要は大醸造メーカー製ではない単独の蔵が近所の材料で作った酒、という事か。

この「蔵元から100Km」からもわかるとおり、あくまで中心は蔵な訳です。なので小樽で醸造している酒を十勝の地酒として流通させる事は、常識的に考えて無理がある訳で、小森市議の発言はごく一般的な庶民の感覚ではないかと。

十勝の酒造を再現するプロジェクトなのだから最終的には醸造も十勝で行うんだ、という事を表明するならともかく、条件反射的に単語だけ取り出して発言に文句をつける。現時点では明らかに地酒ではないのだから、反発してみても悪評を自ら宣伝するだけで売り上げを落とす効果しかないだろう。「今はこうだけど、頑張って地酒にするんで応援してね」と言えば皆買ってくれるんじゃないの?バカなの?

ほんとうに国レベルでも地方レベルでも、「経済界」とかいう連中は救えない。