文句たれ日記飛び地の避難所

文句たれ日記飛び地(http://blog.jiru.com/)のアーカイブ

終戦記念日

15日、終戦記念日戦没者追悼式が武道館であったらしい。

で首相の一言。

「あなた方の犠牲の上に私たちが享受する平和と繁栄があることを片時たりとも忘れません」

こういうセリフを聞くといつも思うのが「犠牲」という言葉。これは本来生け贄とか自発的な自己破壊の意味と、他から強要された望まぬ破壊つまり被害者の意味がある。どちらかと言えば主な意味は前者の方だ。

首相は間違いなく前者の意味でこの言葉を使っている。本心で「お国の為に」戦死した方も多いだろう。しかし全部がそうかと言えばそれは違う。ガダルカナル島とかサイパン島とかの記録見たって結構な数の脱走者や投降者がいるし、手紙が検閲されている以上本音は出せない訳で、それをして国のためにとか解釈されても戦死者は苦笑するしか無いだろう。そういう人たちは犠牲者ではなく被害者だ。日本の平和と繁栄のために死んだ訳じゃない。死人に口無し、で勝手な事言うな。

集団的自衛権とやらが憲法に違反しないとか、まず憲法第96条を改正しようとか、実に幼稚な考え方で、こんな事が議論になる事自体が現代日本の危うさだ。昨日ニュース番組で「憲法改正には時間がかかるから、まずは有事に備えた憲法解釈の変更をすべきだ」とか妄言吐いてた奴がいた。そんな姑息な事ばかり言ってて恥ずかしくないのだろうか。

私も中国や韓国に理屈が通じない以上、戦力保持はやむを得ないとは考えている。しかし手続きをおろそかにして良い訳がない。麻生副総理じゃないけど、「ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた」を狙ってると思われても仕方ないでしょう。そんなだから中韓になめられるんじゃないの?