文句たれ日記飛び地の避難所

文句たれ日記飛び地(http://blog.jiru.com/)のアーカイブ

ひかさば

「光る砂漠」 東京混声合唱

130319-DSC_0839.jpg

こないだの演奏会で、一曲だけ地元高校の合唱部との共演があった。懐かしくなった訳ではないが、そう言えば当時好きで良くレコード聞いていた当タイトルを聞き返して見たくなってCD買ってみた。当時のレコードも演奏は東混だったが、指揮者が違うと演奏も全然違う。超スローテンポ、ピアノもメリハリ付けまくり。

んでだ。何と言うか、大変つまらなかった。いや上手いんだけど。この曲をこのテンポで歌うのは至難の業だとは思うんだけど。結局昔から歌い方も発声の音色も一緒。上手な合唱団ほど演奏は酷似して来て、私はもう聞くのに飽きたらしい。

管弦楽(弦楽やブラスバンドも)も上手い楽団は似てくるけど、幸い編成や編曲に多彩過ぎるバリエーションがあるしソロなんて演奏は千差万別なので飽きない。それなのに現代合唱は皆同じ方向を向いてしまっているのは何故なんだろうと思う。Nコンとか、如何に規格に合致するかを競ってるようにしか聞こえない。いずれ何十年かすればボーカロイドに抜かれるのは確実だろう。何十年どころか10年もかからないかも。

現役で歌ってる方々には異論もあろうが、実際問題として全国的に合唱人口が減っているのは否定できないだろうし、それが全てを物語っている。人口が減るのは面白くないからだ。少子化も大きいだろうけど、それでもオケ人口はそんなに減ってないし。うちガキどもが通ってる中学校もブラバンはあるけど合唱部はない。てか十勝管内ほとんどそんな状況。高校も。昔の友人によれば東京もそんな感じだとか。

合唱って歌ってるぶんには面白いんだけどね。

高校・大学・社会人、と合唱の指揮をさせてもらったけど、我ながら向いていなかったと今になって思う。どの曲も練習初日が一番面白かった。声はバラバラ、音程も怪しい、でも新鮮で楽しい。

練習が進んで練度が上がるにつれてつまらなくなっていく。そりゃ演奏会やら発表会やらあるので仕上げる事は仕上げるのだけど、面白くないと思ってる奴は不適任に決まってる。今更ながらゴメンナサイ>当時のメンバーの皆さん

去年、TARITARIっていう合唱?をモチーフにしたアニメがあって、番組内での歌はそりゃもうヘタクソ。でも声が多様なだけで十分魅力的で、ああ高校生の私はこういう合唱がやりたかったんだなあと。

やっぱり人として廃った自分には、もうアニソンとアイドルとプログレだけでいいか(ちょっと嘘)。