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みみ

帯広で開催された室内楽の演奏会に行ってきた。

内容はそこそこ。コンマスが冒頭に合奏を1曲弾いただけで、残り全曲を客席でカメラ係やってる楽団は初めて見たが。パンフレットには「ストラディバリウス使ってるんだぜ」とか誇らしげに書いてあったが、ソロ一回も弾かないでナニ言ってんだか。

で、本番前にロビーでミニコンサートがあった。この楽団毎度恒例らしいのだが、この日は弦楽4重奏で芸大のザルツブルグ国際コンクール受賞学生によるメンデルスゾーン。あら探しすれば色々あったものの、なかなかのものでした。

で。このロビーは絨毯敷きで壁は本格的なものでは無いものの吸音材で残響皆無。せまい場所で奏者から3mくらいしか離れていないため、全ての音は直接音。

つまり一切音を濁したり歪ませたりする要因のない、オーディオマニア的に完璧な伝送路。

ごまかしの効かない状況で聞くバイオリンは、高域の聞き取りが明らかに落ちていた。年々、徐々に耳が悪くなっていくのがとても残念なのだが、この感じだとそろそろ15,000Hzあたりも怪しいかもしれない。そのうちまた測定してみよう。

本番のホールでの演奏は普通に聴けた。残響で音が誤魔化されているのと、5,000Hzあたりから上に強いフラッターが出る田舎ホールなので微妙な音が聞こえないからだろう。音楽として聞く分には全く問題ないが。

音響学的な楽しみ方はもう引退だなあ。ワタシは歳をとる事に対して総じてポジティブなスタンスだけど、音に関しては年取るのはつまらない事だらけ。