文句たれ日記飛び地の避難所

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ボンクラーズ、ドントクライ

今月出た大樹連司の新作。ほうかごのロケッティアが結構ツボだったので読み続けているが(と言ってもまだオリジナルは3冊目)、面白い事は面白いのだけど何かこうもうひとつ印象が薄い。前作の「オブザデッド・マニアックス」もひと月もしたら忘れ去ってしまうような感じだった。

力量は凄く持ってる人だと思う。文章も組み立ても悪くない、いや昨今の糞ラノベ氾濫の中では何歩も抜きんでている。だけど何かこう力が生かされていないというか。アイディアの問題なのか編集の問題なのか分からないけど、非常にもったいない気がするのでした。

今作の内容は単純で、高校2年生の冴えない男2人だけの部活に入るハメになった1年生の女子をめぐって色々いろいろするお話で、ありがちな青春系ストーリー。良いんだけど、あまりにありがちで。この人に対する期待値が高すぎるのか。登場人物も少なくて、庄司薫とか思い出しました。

さて次はいつになるでしょか。フェードアウトしない事を祈ります。