大昔、最初にIT業の会社に入った時に三菱銀行（現三菱東京UFJ銀行）の口座を給与振り込み用に強制的に作らされた。その上印鑑は会社が管理していて社員が持つのはキャッシュカードだけ、という超ブラックぶり。今時なら各所で大炎上間違い無しな会社だが、質より人数でやっつける火事場仕事、法令？何それ美味しいの？というヤクザ営業、エトセトラエトセトラが重なって既にこの世にない。私も５年ちょっとで退社して独立したのだがそれはさておき。
金融システム組んでるSEには割と有名な話だと思うけど、三菱系は金融業界の暗黙ルールを守らない事が多い。債権回収なんてヤクザそのもの。ローンなどにちょっとでも遅延があれば他行ならまずは話し合いの所が即訴訟、債務者が破産手続きする前に強制回収、任意整理なんて絶対させねえ、他行が金利交渉してる横から訴訟で横取り、等々はたから見てて絶対ここからは金借りないぞと強く決意しちゃうような銀行だった。今はどうなのか知らんけど。ちなみに住宅ローンは富士銀行で借りた。当時三菱のほうが金利は低かったけども。
そんな銀行にも関わらず印鑑が会社保管なんて危なくてしょうがないので、給与が振り込まれた後は即座に別の銀行に資金移動していた。ブラックな会社を退職して印鑑を取り戻した後は口座を解約しても良かったんだけど、当時明石に住んでたので近くに三菱銀行が無くとりあえず放置。ただ振り込みなんかの時に相手が三菱の事も多かったので、手数料節約のためにたまに入出金先に使っていた。
で。今月新宿に出張した際に記帳してみた。実に２５年ぶり。行数は入金出金共にたった１件、全く記帳しなかったので合算に合算を重ねてそれしか残ってなかったのだが、その金額がもう思わず桁を数えちゃうくらいで。こんなに入金があったのに、何故今現在残って無いのかと自分の事ながら呆れたというか。このうち一割でも余分に貯金してたら今頃家一軒余裕で建ってたなあ。いやまあ勿論それは無理だったんだけど。
...これは子供用の教材にするか。反面教師的な。大変情けないが。
