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話題のネコマンガ

「ペン太のこと」というWeb漫画が話題になっているらしい。

ペン太のこと

ググってみると、「泣けてくる」「何だコレ泣けるぜ」「めっちゃ泣きました(T_T) 」「涙が止まらない」「涙腺崩壊」なんていう感想がチラホラ。

読んでみた。うん良い話だし絵も可愛いし、よくまとまってると思う。ペン太イイ奴だね。たまにこういう犬っぽい猫いるよね。

がしかし。「ほろ」っとする位なら分かるのだが、「涙腺崩壊」はちょっと怖い。人間と比べて医療が未発達な動物は老衰よりも病死の方が多いので、こういう事態は動物を最後まで飼育したことがあればまず間違いなく経験する事で、しごく当たり前だ。自分の経験を思い返して「涙腺崩壊」ならまだいいのだけど、そうでない場合は生き物の死に免疫が無い、つまり生命の生き死にを実感として知らないという事で。

ペットの飼えない環境で育った人も多いだろうし野生や野良の動物に触れる機会も少ない近年なので、そのことを非難してる訳ではない。とは言え生命の消える瞬間のあの異様な感触を知らない人が多いというのはとても怖い。

あの命が消滅する瞬間を知っているなら、他人を物理的に傷つけようとかそうそう思えないはずだと思うからだ。つい先日も高校生が老人を殴ったか突き飛ばすかして死なせたニュースが流れていたが、それがマズいなんて考えるまでもなく手が止まるはずなんだ、「死の味」を知っていれば。

漫画に涙しているならまだ救いはあると思いたいが、所詮は漫画、実体験ではない。そういう人にあまり近づきたくないと思うのは変だろうか。

##ちなみにこちらで加筆連載中。(現在未了)

ペン太のこと 第1話