９４才だったそうですがつい最近まで精力的に活動してらしたとの事。
もう３０年くらい前にお会いしてちょっとだけお話した事がありました。当時サンリオから「いちごえほん」という童話雑誌が発行されていて、やなせさんはその編集主幹でした。創作童話やらイラストやらが高級紙カラー印刷で掲載されていた本で、永田萠とか葉祥明とか当時ブレイク中のイラストレーターの新作が毎号載っていて結構豪華でした。内容も紙質も豪華過ぎたのか価格も豪華で、１０年経たずに廃刊になってしまいましたが。
その中に創作童謡のコーナーがあって、読者から歌詞を募集して掲載、更にその歌詞に対して曲を募集してました。そこに私がいくつか投稿した曲が採用されて、銀座のソニープラザで第一回お披露目会が開かれた際にやなせさんも出席された訳です。
歌ってくれたのは、確か小森まなみさんだったかなあ、良く憶えていないんですが。やなせさんとは童話と童謡は切り離せないものなのでもっと童謡コーナーを拡張したいとか、このお披露目会も定期的に開きたいとか、そんな話を伺いました。なんというかムチャクチャ元気な人でしたね。話したい事が次から次へと沸いてきて口が一つじゃ足りない感じでした。
またお一人、時代を作った人が亡くなって寂しい限りです。ご冥福をお祈りいたします。
